寒さがしみわたる毎日、温かいものが食べたくなりますね!
そこで冬に大活躍するのが『鍋料理』。
スーパーでも種類豊富な『鍋汁』のもとが売られていて、あとは具材を切って入れるだけ!
・調理方法に悩まずにできる!
・野菜もたくさんとれて栄養満点!
・具材の組み合わせでアレンジも簡単!
・実は子供の身長を伸ばすのにも有効!?
働いているお母さんたちにとっても良いことづくしですね!
でも、あまりに便利すぎて、こんな事態になっていませんか?
そうなんです!
大人たちが大好きな『お鍋』は意外と子供ウケがよくないというお悩みがちらほら。
そこで、ここでは、お鍋を子供にも喜んでもらえる方法や、お鍋に代わる簡単一品料理の提案をできたらと思います!
1.なぜ、お鍋は子供に不人気なのか?
お鍋は、なぜ子供たちに嫌がられるのか?
子供たちの不満と親の言い分を聞いてみました。
・具材も大体同じ
・熱くて食べにくい
・味付けが濃い。しょっぱい。辛い。
・苦手な食材がもれなく入って来る!
お鍋の味・具材がいつも同じ
実際に鍋汁を買うときに、表のパッケージだけを見ていませんか?
裏返して原材料を見てみてください。入っているものは、意外と似ていたりします。
具が一緒になりがちなのは、あるあるですよね~。
こちらとしては、安さはもちろん、冬が旬の食材を食べてもらいたいんです!
お鍋は苦手がいっぱい!
鍋の醍醐味と言ってよい「アツアツの美味しさ」は、舌が熱さになれていない子供には、苦行でしかないのかもしれません。
実際、カレーとかでもごまかされてるでしょ?
カレーは不思議と子供に好かれますよね?
◆カレー
お鍋とカレー…この違いが、子供の喜ぶ鍋の鍵をにぎっているのかも。
おかずは鍋だけ?苦手から逃げられない!!
それを食べるしかないし…
お鍋にすると、ついしがちな『おかずごちゃまぜ一品』作戦。
だって、そもそもそれで済むようにお鍋にしているところがありますからね。耳が痛いです(^^;)
2.子供が喜ぶ!お鍋の簡単ひと工夫♪
先の会話で、子供が鍋を嫌がるポイントは、意外と大人の盲点をついていたかもしれません!
今回は、このポイントに気をつけて、子供と折り合いのつく『お鍋』を考えてみましょう♪
『加えるだけ』で味を変化!
まず、市販の鍋汁にも結構あるバリエーション。
値段で買う買わないを決める前に、どんなものがあるのか、ちょっと見てみましょう。
・基本味(しょうゆ、みそ、塩など)
・だし(昆布、かつお、鶏ガラ、とんこつなど)
・装飾(豆乳、牛乳、にんにく、しょうが、コチュジャンなど)
これだけでも、アレンジの参考になるものが思い浮かんできませんか?
これぞ、メーカー努力!
毎日の料理との差別化をはかるなら、ベースとしてぜひ利用したいところです。
裏面に、アレンジや具材の提案が添えて書かれてあるのも嬉しいですね♪
◆豚骨かコチュジャン
しかし、大体はこれらの組み合わせで市販の鍋汁が作られていることが多いと思うので、味が結構似ていると感じることがあるかもしれません。
そこで、味が変化しやすい物を自分でも加えることで、飽きを防いでみましょう。
●卵
市販の鍋汁と言えば、少し塩分が強く、子供が苦手になる要因にも。
卵を溶いて入れるだけで、コクも出ますし、簡単にまろやかになります!
●バター・生クリーム
洋風なべはもちろん、海鮮の入った和風なべに加えて、石狩鍋風にして食べても美味しいですよ~
●にんにく・しょうが
チューブでも練ったものが売っているおなじみのスパイス。
子供たちでも、この2種くらいなら、うまみを感じてくれることが多かったように思います。
(苦手な子もいると思うので、量はほどほどに!)
具材は子供向けの『スペシャル』も加えて!
「見た目にも栄養にもいいから」という理由で、お野菜をいろいろ何種類も一度に入れたりしませんか?
「いつも同じ鍋」と思われる原因でもありますし、子供が苦手な野菜が増える可能性もあります。
子供の好みと栄養バランスを考え、
・目玉品1品を含む
定番2品+メイン(タンパク質)1品+特徴づけ食材2品まで
・苦手食材は1品まで
などにして、毎回少しずつ変化させる必要がありそうです!
考えるのが難しい場合は、ローテーションするのでも良いでしょう。
具材例)
●定番
⇒白菜、にんじん、長ネギ(玉ねぎ)、豆腐など
●メイン肉
・豚(こま、肩、スペアリブ)
・鶏(もも、手羽中)
・肉団子(合いびき、とり)
・モツ(各内臓)など
●メイン海鮮
・白身魚(たら、鯛)
・鮭
・牡蠣など
●特徴づけ食材
・イモ類(里芋、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいもなど)
・きのこ類(しいたけ、えのき、しめじなど)
・葉物野菜(キャベツ、春菊、小松菜、チンゲン菜、ニラ、青ネギなど)
・魚介類(エビ、イカ、タコ、アサリなど)
・他(キムチなど)
などなど…
残すのは仕方ないですが、他のメイン肉と一緒にうまみだけでも感じてほしいですね。
子供の苦手食材は、実際に試して何がイヤなのか聞いてみたら良いと思います。
大人が考えているのとは違うところに難点があるかもしれません。
◆イカ
親はきっと好きだったんだろうな。
今は鮮度の良いイカを生で食べるのは好きです♪
鮮度や調理法は、素材そのものの特徴と同じくらい、子供の好き嫌いに直結する気がします。
子供向けスペシャル具材の例
●ウインナー
子供たちが大好きです!
洋風(ミルク系・コンソメ系)鍋はもちろん、和風だしにも合います。
塩分が強く、添加物もあるので、入れ過ぎには注意しましょう!
●チーズ:
ミルク系、トマト系、味噌系(?)のお鍋と相性がよさそうですね!
こちらも塩分に注意!
●スペシャル海鮮食材(かに、いくら、ほたてなど)
そのものが食べられなくても、見た目と出汁のうまみでマンネリを防ぐ!
即効性+スペシャル感のありそうなものを使ってみます!
◆かに鍋
山口県(周防大島)の郷土料理のようです。
何でも、みかんを丸々、皮ごと鍋に投入するとか…子供は大喜びすること間違いなし!
「周防大島みかん鍋」の魅力(参考:ぐるたび)は、こちらでご紹介されています!
シメをいろいろかえてみる
鍋と言えば、ご飯を最後に入れて雑炊にして食べる人も多いはず!
このごはんを、さらに子供向けにアレンジしてみたら、喜んでもらえるかも!
子供が喜ぶシメの例
●中華麺
ラーメン大好きな子供たちに大人気!しょうゆ系、みそ系、とんこつ系…なんでも合うのも嬉しいですね!
●うどん
うどんも不動の人気を誇ります!シンプルなので、和風だけでなく、ミルク系の洋風なべでも合いますよ~。
讃岐うどんのようにコシのあるうどんだと、よりパスタに近い感覚が得られます!
●おもち
これも、普段食べられないスペシャル感が味わえる1品です!
まだお正月の分が余っている方も必見です!
子供に配慮したお鍋の出し方
お鍋をみんなで囲って…
という本来のお鍋の楽しみ方はさておき、子供が食べやすいような、お鍋の出し方を考えてみます。
熱さをやわらげる工夫
大人は温かいまま食べることができて、子供も適温で食べるよい方法は、『別の冷たい容器へ小分け』ですが、熱が逃げやすい陶器の食器を使うと、より早く冷めるでしょう。
◆あつあつのお鍋
また、『冷たいごはんやうどんなどにそのままかける』作戦も使えます!
これで、丼もののように、ごはんも残さず一緒に食べてもらえることもできて、一石二鳥です♪
◆三角食べ
ただし、この方法を毎回していると、子供が三角食べ(ごはんとおかずとを交互に食べる食べ方)を練習できないので、程ほどに。
お鍋+簡単おかず一品の工夫
箸休めになるような簡単なおかずを1品加えるだけで、お鍋もモリモリ食べてもらえるかも!?
子供の苦手、熱さや塩分を取り除くものを選んでみました!
◆サラダ
●サラダ(切るだけおかず)
さっぱり系が相性抜群!
→大根、レタス、キャベツ、海藻類など
●和え物(湯がくだけおかず)
鍋では使われなかった葉物野菜が大活躍!
甘めのごま和えや、ニンニク味のナムルのように、コンセプトをはっきりさせて!
→ほうれん草、春菊(苦手な子はごめんなさい)、もやしなど
●冷やっこ(出すだけおかず)
お鍋の具材としても登場するお豆腐!
外で食べることで、箸休めや熱さましとしても活躍してもらえます!
◆ひややっこ
単品なら、絹ごし豆腐がつるんとして子供も食べやすいかも。
他にも…もずく、めかぶ、できあい茶碗蒸しなど
3.お鍋に代わる!簡単一品おかずは?
②具材を切る(タンパク質+野菜の組み合わせ)
③具材を鍋汁と一緒に煮込む
要は『色々な食材を切って、色々な味で煮込むだけ!』
これを応用すれば、どんな料理も『鍋化』することができます!
今日からでも定番にしたい!洋風一品料理!
●ラタトゥイユ
◆ラタトゥイユ
・味:トマト(缶詰)+コンソメ+はちみつ+にんにく+オリーブオイル
・タンパク質:鶏肉、豚肉(スペアリブ)など
・野菜:にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、ピーマン、なす、エリンギなど
名前だけ聞くとおしゃれですが、要は「トマト煮込み料理」です。
ありふれた野菜でつくれる簡単料理です。
やや甘めにすれば、子供も大好物になります!
●大根と鶏肉の白ワイン煮
・味:塩+にんにく+白ワイン(酒)+オリーブオイル
・タンパク質:鶏肉など
・野菜:大根だけでもOK!他の野菜を入れるのも可。
こちらもシンプルですが、美味しい一品!
白ワイン(酒)が入っていても、煮込み料理にすれば、子供はおいしく食べてくれます♪
おなじみの料理も『鍋化』して簡単アレンジ!
◆シチュー
●カレー&シチュー
言わずと知れた、楽チン&子供人気No.1料理。
本当は野菜を炒めた方が美味しいですが、そのステップを除いてもつくれます。
そして、カレー&シチューという魔法の味つけは、子供たちの期待を絶対に裏切りません!
(逆に大人は飽きてしまうという難点も…)
◆カレーうどん
・味のアレンジ:カレーのコンソメの代わりに和風だしをいれると、カレーうどんの味が再現できます。
・具材のアレンジ:夏野菜は、カレーによく合います。
ピーマン、パプリカ、なす、きのこ類など。
季節外れでも売っているので、定番以外にも積極的に使いたいですね!
シチューに魚介類を加えると、クラムチャウダー風に!
●すき焼き
◆すき焼き
こちらも子供ウケ抜群の定番料理です。
調味料の調合が面倒な方、大丈夫です!
砂糖:醤油:酒:みりん:だし(水溶き)
=1:1:1:1:1
全部同じ割合で、大体そんな感じの味になります!
本当に美味しく食べるには、細かい手順がありますが…
牛肉が煮込みすぎて硬くならなければ、『鍋』手順でも美味しく食べてもらえると思います。
●おでん
栄養はやや偏りがちですが、冬に食べたくなる鍋料理の定番です!
練り物の具材もパックになって売っているのを見かけますね。子供が好きそうな色形のものもあります。
あの、おでんのだしは、実は家でも作れるってご存知でしたか?
塩+昆布(だし)+オイスターソース
これだけです!ぜひお試しください♪
オイスターソースは、身長を伸ばすのにも効果的なんだそうですよ!
鍋のアレンジに困る原因の『白菜』を何とかする
白菜と言えば、鍋料理の定番ですが、これが鍋以外に使いにくいと思っている方、多くないでしょうか。
身体を温める効果もあって、作る側からしたら、ぜひたくさん使いたい食材ではあるのですが…
◆白菜
白菜は、内部にたくさんの水分が含まれていて、お鍋の塩分を薄めるのに適しています!
が、逆に他の料理では水っぽくなる(クセもややある?)のが、苦手になる原因なのかなとも思いますが…
ここでは、白菜のうまみをいかす一品とキャベツの代用としての使い方をご紹介します!
●白菜と豚肉のミルフィーユ鍋
・味:酒+しょうが+ポン酢
・タンパク質:豚肉など
・野菜:白菜だけでもOK(お好みで、白ネギやえのきなど)
またまた名前がおしゃれですね♪
要は『はさみ蒸し』なのですが、子供にこんな名前で紹介したら、ちょっと心おどりますよね~
作り方はいたって簡単で、豚肉と白菜を交互に並べる(または積む)だけです。
律儀に1枚ずつしなくて大丈夫です!
写真のように『層を上から見せる(魅せる)鍋』を作っても良いですが、それも面倒なときは、積むだけでOK!
『これ横から見たらミルフィーユなんだよ』と教えてあげましょう!
◆ミルフィーユ
あとは、酒をふって鍋のふたをして、弱火で蒸すだけ。
白菜から出る水と豚肉のうまみと酒だけでできる優れもの!
最後にポン酢をかけていただくのが美味しいです♪
●白菜入りお好み焼き
◆お好み焼き
お好み焼きと言えば、キャベツ!という常識を捨てて、代用として白菜を使ってみてください!
これはこれで美味しいです。
お好み焼き粉を使えば美味しくできますが、なくても
小麦粉+水+卵+だし+白菜(+あればすった長芋など)+お好きな具材
で混ぜて焼いてしまえば、ごはんいらずの簡単一品もできます!
●ロール白菜
◆ロール白菜
こちらもキャベツの代わりにしてみたもの。
巻くのが大変な時は、具材を全て入れて、『なんちゃってロール白菜スープ』です!
ひき肉(合いびきなど)+刻み玉ねぎ+コンソメ+水(白菜からも出るので少なめに)
と一緒に煮込んだら完成です!
4.【まとめ】子供の苦手ポイントをリサーチ!常識にとらわれず色々試して!
子供がお鍋を苦手になるポイントって、思っていたより色々な場所にあると思いませんでしたか?
これからは、『鍋には白菜』などかたくなになり過ぎず、大人も子供も喜ぶようなオリジナル鍋を一緒に考えていきませんか?
素敵な鍋を考えたら、私も実践したいので、ぜひ教えてください♪
・いつも味や具材が同じ
・熱い、しょっぱい、具材が…お鍋には苦手が多い!
・ごちゃまぜ一品料理のため、苦手な具材から逃げられない
2.子供が喜ぶ!お鍋の簡単ひと工夫
・お鍋に『ちょっと加えるだけ』で味を変化させる
・具材は、子供向けの『スペシャル』も加えて
・熱いお鍋料理を、器や冷や飯などを利用して適温にする
3.お鍋に代わる!簡単一品おかず
・鍋料理の手順を踏まえれば、どんな料理も『鍋化』できる!
・かんたん一品料理をお鍋の代用として作ろう!
・定番料理もステップを省いて簡単に