日本では、お正月に家族でそろって神社などへ初詣に出向く習慣がありますね。
きっと、そんな風に思っているお父さん・お母さんも多いはず!
今回は、この質問への答え方を一緒に考えてみましょう。
1.お正月に初詣に行くのはなぜか?
お正月くらいゆっくりしたいのに、人が集まって混雑する場所へ、わざわざお参りにいくのが不思議!?
そんな子供(大人も?)の疑問に答えます!
なぜ、お正月に初詣に行くのか?
初詣に行く理由は大きく2つあると言われています。
・昨年一年に何事もなく、無事に新しい年を迎えられたことに感謝する。
・今年一年も同じように、無事に過ごせますようにと祈る。
これで、昨年のうちに家族や大切な人が亡くなったりご不幸があったりすると、初詣には行かないのにも納得できますね。
初詣では、どこでお参りするのか?
決まっているわけではありませんが、自分に近いところから順に行くのが良いですね。
①家にある神棚や仏壇
(歳神様、ご先祖様)
②地元の神社(氏神様)やお寺(菩提寺)
③大きくて有名な神社仏閣
①歳神様とは、元旦におうちにやってくる幸せをもたらす神様のことです。
神棚や仏壇がないおうちには、歳神様やご先祖様はお迎えできない!?
いえいえ、現代では、鏡餅がその役を担っているようですよ♪
②の地域を守っている地元の神社やお寺にお参りするのは、初詣の始まりだともいわれています。
みなさんは、忘れず初詣に行きましたか?
今年はぜひ、地域の神社やお寺にも足を運んでみましょう♪
今では、家から遠く離れていても、大きくて有名な神社仏閣へお参りする人も多いですね!
あれは「いろいろなご利益(りやく、神様・仏様からもらえるいいこと、幸せ)がもらえるかな」と期待して足を運んでいることが多いでしょう。
パワースポットなんて言葉もありますしね。
または、働いているお父さんお母さんが、おじいちゃんやおばあちゃん、家族とゆっくり過ごせる貴重な期間だから、行楽や旅行も兼ねて遠くへ行く人もいるのかもしれませんね。
初詣では神社に行く人が多いイメージだけど、お寺に初詣に行く人もいるんだよ。
神社では「八百万(やおよろず)の神」を大事にしていますね。
どんなものにも神様が宿っていて、それぞれみんなを大切にしたいって思う人たちが多いから、どこにお参りに行くのかはみんなあまり気にしないのかもしれませんね。
「みんなが神社に行くから、便乗して行く」というイベント的な感覚でする人も多いですしね。
◆恵方
地域によっては、家から見て恵方(歳徳神がいらっしゃる、縁起の良い方向)にある神社に参拝するという「恵方参り」という習慣もあるようですね。
2.初詣では何をするのか?
もちろん、それは参拝する人たちの自由ではあるのですが、
・みんながやっている、あんなこと・こんなことを正しく行う方法は?
・みんなは初詣でどんなことをしているの?
をまとめてみました。
初詣に行って何をするの?
初詣に行くのは、神様・仏様へ「昨年無事のご報告」と「今年無事のご祈願」に行くためでしたよね。
神様・仏様にご挨拶に行くため、ちょっとした作法(マナー)があります。
そんなに気負わなくても大丈夫ですが、神様・仏様がいらっしゃるところ(おうち)へお邪魔するから失礼のないようにという気持ちを持っていきましょう。
①「お邪魔します、のご挨拶」
鳥居(神社の玄関)の前で一礼をし、鳥居をくぐる。
真ん中は神様のためにあけて通ると良いそうです(参道はみな同様)。
②「手や口を洗います」
手水舎(ちょうずや、入口の水場)で、手や口をきれいにします。
柄杓(ひしゃく)があるので、直接手などを水へ入れないように気をつけます。
③「昨年はありがとうございました。今年も一年が無事に過ごせますようにお見守りください。」
参道を進んで本殿までくる。
賽銭を投げ入れて鈴をならし、二礼二拍手をし、そのまま心の中で祈願してから、最後に一礼をする。
(ちなみにお寺の本堂では、拍手はせずに静かに手をそろえて祈願し、最後に一礼するそうです。)
※それぞれの詳細な作法は、神社やお寺でも説明書きがあることが多いので、安心して、それに従いましょう。
※お守りについては、初詣で縁起物を買うを参照ください。
④「神様にいただいたご利益(良いこと、幸せ)をてもとに置いておきたいな。」
縁起物を買う(これは個人の自由です)。
初詣ですることの基本を押さえておきました。
初詣の風景でおなじみの、お参りする人の行列!!
誰もが一度は「これ並ぶ必要あるの?」と思ったことがあるのではないでしょうか。
ちゃんと真ん中でお参りがしたくて、お賽銭も投げ入れたいなら、当然並ぶべきでしょう。
なぜなら、みな同じことがしたくて並んでいるから。
遊園地の乗り物に乗る時と同じで、待っている人が優先。
お賽銭は入れません(これは並んでいる他の参拝客への配慮です)。
無礼かなとも思うのですが、子連れで長蛇の列に並び、待ちくたびれて泣いている子供を、正月早々、神様仏様に見せる方がどうなのかな?と思うからです。
「並んでまでお参りに来てくれたんだぁ」という感動もあるとは思いますが、初詣の意味を心得てお参りすれば、「ちゃんと真心をもって来てくれたんだなぁ」と別の意味で感動してもらえるのではないでしょうか
マナーも大切ですが、それ以上に気持ちを大切にしてほしい、ということを子供に伝えたいと思っています。
初詣でお参りの他にすることは?
初詣では、お参り以外でもいろいろなことをしている人たちを見かけます。
ここでは、初詣に来ている人たちの行動から、何をしているのか、またそれにはどんな意味があるのか、についてまとめてみたいと思います!
●絵馬を書く
神社にはお願いごとが書かれた木札がたくさん吊るされていますね!
これは『絵馬』と呼ばれるもので、一年間で絶対叶えたい願いごとを書いて、神様にお願いするものです。
【元祖の絵馬の由来】
・かたちが五角形なのは、もともと屋根がついていたから!
・片面に馬の絵が描いてあるのは、神様は馬に乗ってやって来ると言われているから!
●甘酒を飲む
神社では、甘酒などがふるまわれていることがありますね。
これはぜひいただきましょう!
お正月に飲むお屠蘇(とそ)という薬酒(一年の無病息災を願って飲むお酒)が由来と言われていますが、子供でも飲みやすいものとして甘酒が選ばれているようです。
甘酒には、身体を温める効果もあるので、寒いお正月にはぴったりの飲み物ですね♪
●おみくじをひく
一年の運を占うもの。運の良し悪し(吉凶)ととともに、行動指針が書いてあります。
一度だけひき、それをもとに一年の行動を考えるきっかけにします。
・普段から持ち歩いて見れるようにする。
・凶のおみくじや古いおみくじは境内に結ぶ。
など様々扱い方はありますが、境内に残す場合は、神社の方針に従いましょう。
初詣で縁起物を買う
初詣では、色々なものを買って持ち帰っている人をたくさん見かけますね!
それぞれ、どんなものを買う人が多いのか見てみましょう。
お札(ふだ):守り札
木や紙でできていることが多く、前面に信仰対象や祈願内容などが書かれています。
神棚に飾るのが一般的ですが、玄関や台所、柱などに貼ることもあるようです。
お守り:言わずと知れたあの小袋。
自分を守ったり、願い事が叶えられたりと、ご利益などが込められた小袋。
肌に離さずに持つのが正解。
キーホルダー感覚でカバン等につけている人もいますが、神様が宿っているので丁寧に扱うように!
今は、お願いの種類や色・デザインも豊富なので、選ぶのも楽しいですね♪
破魔矢:矢の形をした縁起物。
◆破魔矢
字のごとく「魔除け・厄除け」の効力をもっています。
もともとは男の子のためのお守りだったとか。
今では、その形から「幸運を射止める」なんて意味もあるようです。
家では神棚か、目線より高い位置で安置するのが良いそうです。
熊手:農具の熊手をかたどった縁起物。
熊手が落ち葉などをかき集めるように、良い運をかき集める、という意味が込められています。
だるま:赤くて丸い人形型の縁起物。
願い事が成就したときに片目を入れる風習があるが、目が最初から入れてあった方が「魔除け」としての効果があるという説も。
だるまのモデルになっているのは、お釈迦様(お寺で祀られている仏様)なので、神社の境内では売られていない(はず)ですが、外の参道などでは縁起物として売られていることも。
色や大きさのバリエーションも豊富で、手作りのために表情も様々なのが魅力的ですね。
家では、玄関に飾るが良いそうです。
みんな、いろいろな形をしたお守りや縁起物を買って、ご利益を家に持ち帰っていたのね!
それぞれ、一年間の役目を終えたお札や縁起物は、神社やお寺(できたら手に入れたところで)に納めると良いようです。
初詣って、いつ行くの?
今年一年の無事を願うなら早いほうがいい、ということで、「三が日(1/1~1/3)」に出向く人が多いですね。
働いているお父さんお母さんが、お正月休みで長く休めて、実家でゆっくりできるからという理由も、もちろんありますが…
それを過ぎても、「松の内(1/1~1/7(1/15))」か、遅くても1月中に行く人が多いようです。
それが、大晦日と元日に2回お参りに行く2年参りになり、今では元日(お正月)にお参りに行くスタイルが定着したようです。
ちなみに…
主人の実家は、元旦は家でまったり、元日の午後に初詣に出向くというスタイル。
我が実家は、元日は家でまったり、翌日1月2日に初詣に出向くというスタイル。
今では、お正月の過ごし方と併せて自由に決められるのが良いですね。
初詣に行くときの服装
・神様のところへお参りに行くので、晴れ着(着物)を着る。
・新しく年が明けたので、新しい服(下着)を着てお参りする。
・普段着よりも、ちょっとおめかしさせてもらう。
やっぱり新年初めのイベント。
少し特別な気持ちで、着るものも準備する人が多そうです。
それならきっと、神様も安心して見守っていられるよ!
3.【まとめ】初詣で良い一年のスタートを切りましょう!
ここまで、「なぜ初詣に行くのか?」から「初詣では何をするのか?」まで、子供にも分かりやすい解説を考えてきました!
神様仏様へ、昨年の無事をご報告し、また今年の無事を祈願すると同時に、良い年になるよう自分でも気持ちをシャキッと入れ替えるための儀式でもあるのかもしれませんね。
◆富士山初日の出
どうか、みなさまも良い一年の始まりが迎えられますように。
ご家族みなさまのご多幸とご健康をお祈り申し上げます。
1.お正月に初詣に行くのはなぜか?
神様(仏様)へ、昨年一年を無事に過ごせたことへの感謝の言葉を伝えに行くため。そして、新しく迎えた一年も無事に過ごせるようお祈りしに行くため。
家の神様、地元の神様へとご挨拶をして、さらに一年がもっと良くなるようにと願って、みんなは有名な神社仏閣(パワースポット!)へ初詣に行っている!
2.初詣では何をするのか?
神様・仏様へのお参り(感謝と祈願)がメイン。
失礼のないように基本作法は覚えておくのが良いけど、大切なことは、
・気持ちを込めて参拝すること
・体調を崩さないように無理をしないこと
また、一年間、神様・仏様を身近に感じられるように縁起物が買えるのも初詣ならではのイベント。
一年の運を占うおみくじをひくことも。
初詣は三が日(遅くても一月中)に行くのが一般的。
新しい衣服や少しおめかしして訪問する人も多い。