寒い冬、かぜやインフルエンザがはやる季節になりましたね。
毎年、子供たちに予防接種をさせたいし、実際させるんだけど、『注射』と聞いて、嫌がる子供もしばしば。
そこで今回は、毎年やってくるインフルエンザの予防接種をはじめとして、注射を嫌がる子供たちをどうやってなだめるのか?一緒に考えていけたらと思います!
1.子供は注射の何がイヤなのか?
子供が注射そのものを嫌がるのは想像できるけど、それだけなのだろうか?
ここでは、子供の立場になって、子供が実際に何を嫌がっているのか、その原因について考えていこうと思います!
痛い注射が怖い子供
でも針先なんて小さくて、痛いところがすぐ通りすぎるようにとがっているんだよ。
大人から見たら、子供たちがズコーーーッとこけてひざ一面に血を流している方が、よっぽど痛そうに見えますけどね…
実際、うちの子は、注射を刺してもいないのに、「イタイイタイ」と叫んでいたので、「いや、まださしてないから!」と思わず突っ込んでしまいました…
でも一瞬、ちょっと我慢すれば良いだけでは?
痛くないはウソだ。大人だって痛いのだから仕方ない。
素晴らしい!注射博士だね~
実は、注射をうっている場所が『皮下組織』という場所で、点滴みたいに流れている血液の中に入れるわけではないため、ワクチン(注射の中身)がさっと流れていかずに、じわじわ取り込まれていくようです。
これが、インフルエンザの予防接種をしたあとに、患部が腫れたり痛みが続く原因にもなっているんだとか。
注射の時の雰囲気がイヤな子供
逆に、そんなに怖がらなくても…って思えてこない?
失敗したら、何回もうたなきゃならないからね。
その方がイヤでしょ?
これが次の注射へ悪いイメージを作っているのかも。
一緒にしないと「自分だけ」って思うのかな?
なぜ注射(予防接種)が必要なの?
予防接種の注射でからだに入れるワクチンは、弱っているけどウイルスから作られているから。
『こんなやつが入ってきたら、すぐに捕まえるように!』ってね。
インフルエンザと名前がついているけど、1種類じゃないからね。
もともと『はやりの病気』って意味だから。
A型B型とか聞いたことあるでしょ?
新しく出てくるものもいる。
だから、研究者たちは「次にはやりそうなもの」を調べながら、その年のはやりにあった、ワクチンを毎年開発しているんだね。
2.子供が注射を嫌がらずにうつには?
これまでの会話で、子供たちが注射を嫌がる理由には、
・注射は痛い(痛そう)
・注射の時の雰囲気がイヤ
・なぜ注射するのか分からない
この3つにまとめられることが分かりました。
これらを取り除き、子供が嫌がらずに注射をうてるように、対策を考えていきましょう。
注射の痛みを正しく理解させる
注射は痛いのは仕方ない。
とがったものを皮膚から差し込むのだから。
でも、それだけ。
実際は、子供たちの「痛そう!」の恐怖が大きくなってしまっているのが問題なのだと思います。
注射に怖いイメージをつけないよう気をつけましょう。
逆に「痛くないから」もやめた方がいいでしょう。
例えば、大人でも「これちょうどいい温度のお茶だよ」と言って、激熱のお茶を飲まされたら、必要以上に驚く上に、イラッとしないでしょうか。
「痛くない」と思っていた子供たちは、だまされたと思ってしまうでしょう。
そして、注射のイメージはさらに悪くなってしまうので、逆効果だと思います。
あとは、患部を実際に見せるのはどうでしょう?
見た方が安心できるからです。
あとはどんなことをするとどんな感覚が生じるのかに興味があるからです。
(針の先を刺す以外にも、薬液を入れている時とか、抜く瞬間とか…)
逆に見ないと「いつ来るのか…」という不安が大きくなりませんか?
『見ること』もムダに不安をあおらないためには効果的だと思いますが、いかがでしょう?
病気にかかる方が注射の痛みよりもしんどい!
なぜ、いま元気な自分が注射の痛みを味あわないといけないのか?
という不満をもつのは、子供は、注射(予防接種)をしない状態で病気にかかるともっとしんどくなる、というのを分かっていないからなのではないでしょうか。
予防接種は、副作用や病気のかかりやすさについて、議論の余地がありますが、少なくとも病気の重症化を防ぐのには効果的と言われています。
子供に予防接種をうけてほしいと願う親御さん(私もそうですが)は、効果の方が大きいと信じていると思います。
実際に重い病気になるとどうなるか、注射をしなかった時にどうなるのか?子供にも伝えたらいかがでしょうか?
(予防接種を受け損ねたママ友の子供体験)
・子供は、中耳炎や熱性けいれんを一緒におこしやすい。
・もっとひどい場合は、急性脳症にかかる。
ご自身や身近な友人などの体験がある方は、その方がより説得力がありますね!
大人と同じ感覚を身につけさせる
大人は、必要以上に注射で騒ぎません。
それはなぜかを考えて、子供たちにもそう伝えたらいいのではないでしょうか。
・別にそんなに騒ぐほど痛くない
まぁ確かに痛いけど…泣いて騒ぐほど?
実際に騒いでいる他の子を見れば、子供であっても冷静になれるのでは?
・さっさと終わらせたい
さっさと終わらせるには、医者や看護師の言う通りにするのが一番。
泣いたりわめいたりすれば、その時間はずっと続きます。
・信用できる医者や看護師のもとでうっている
相手は専門家ですし、手慣れています。
指示通りにしていれば、言われなくても痛みを最小限にしてくれます。
逆に言えば、信用できるところでうったらいいわけです。
どこでうつのかは(うつかどうかですら)、個人の自由なのですから。
注射の痛みは、針の刺し方や薬液を入れるスピードなどにもよるため、うつ人によって多少の差やクセが出るのは仕方ありません。
苦手だと感じたら、次から他の病院でうつのもアリ。
実際の痛みを軽減する方法を検討
痛みの感じ方は、人それぞれ。
不安によるものであろうと実際の痛みであろうと、その感じ方には人によっては大きな差があるようです。
もし、子供が本当に痛がって注射が進まない場合は、「冷却」「塗る痛み止め」などで実際の痛みを取り除く、という方法もあるようです。
ただし、注射までの時間も長引きますし、本来は不要な薬を使うことにもなるので、そこまでして注射をするべきなのか?
医者とよく相談して決めることが大切ですね。
雰囲気が怖いのは思い込み!
注射が怖いと思っていれば、注射をする人や雰囲気が怖いと思うのは仕方ない。
だから逆に、注射がそんなに怖いものだと思わなければ、別に普通なのです。
押さえつけられることがあるのは、怖がって動くと、注射を思った場所にうつことができなくて、そちらの方が危険だから。
うたれる人が落ち着いてたら、うつ方も安心してできます。
実際にできる病院も多いかと思いますし、お医者さんに相談してみるのもありでしょう。
「お母さんも一緒に受けよう!」と言えば、子供も安心して受けられるのではないでしょうか。
注射のあとは大いにほめる!
注射は、子供にとっては未知のことも多く、いつも勇気をもってのぞんでいます。
そのことを大人も認めてあげて、終わってからもちゃんと「がんばったね!!」と声かけをしてあげましょう。
ごほうびをあげるかどうかはお任せしますが、「自分でもできた!」と思えるような声かけをして、ぎゅっと抱きしめてあげる方が、子供の心の成長にとっては何倍も良いのではないでしょうか?
3.【まとめ】注射を嫌がる原因をしっかり取り除こう!
子供が注射を嫌がる原因は、思い込みによる恐怖を始めとして、実はいろいろなところに隠されていました。原因を1つ1つ取り除いて、子供たちが安心して必要な注射を受けられるよう、大人が上手にリードしてあげましょう。
・注射は痛そうというイメージと実際の痛み
・注射の時の雰囲気
・なぜ注射するのか分からない
2.子供が嫌がらずに注射をうつには?
・注射の痛みを正しく理解させる
・病気にかかる方が注射の痛みよりもしんどいと教える
・大人と同じ感覚を身につけさせる
・実際の痛みを軽減する方法を検討
・雰囲気が怖い時は、親子で一緒にうつ工夫も
・注射のあとは大いにほめる!