夏休みも終わりに近づき、いよいよ宿題のしあげにおわれてくるころではないでしょうか。
読書感想文は、ワークとはちがって、本を読んだり感想をまとめたり、やることがたくさんあるので、ついあとまわしになりがちですよね。
そこで、今回は『今からでも大丈夫!小学生低学年の読書感想文の書き方』について、ご紹介していこうと思います。
1.読書感想文の目的別!方法の選び方は?
⇒早くラクに終わらせる方法は?
②コンクールで入賞したい
⇒コンクールではどんな作文がえらばれる?
③少しでも何か力をつけたい
⇒学びがえられる読書感想文の書き方は?
読書感想文を早く終わらせる方法は?
読書感想文にあまり思い入れがなく、「とにかく早く終わらせたい!」という方には、ちまたで他の人がしている裏ワザについてお伝えしておきましょう。
読書感想文を親に書いてもらうのは?
まず、身近な大人、つまり「親」などに書いてもらう作戦です。
手間も時間もかかりませんし、親としては、たよられれば書いてあげたい気持ちもあります。
しかし、いくつか問題もあります。
・親も読書感想文は少し面倒だと思っている。
・親も読書感想文を上手に書けないかも!?
・大人は子供らしい、よい感想文が書けない。
・感想文を、自分で他の人に説明できない。
まず、ほぼ100%バレます。
いつも子供たちの文章をみなれている先生たちなら、なおさらお見通しです。
子どもたちは正直ですね(^^)
また、大人でも読書感想文を苦手だなぁと思っている人が多いです。
子供の時よりも読書をしていない人も多いですし、読書感想文の書き方をしっかり教えてもらっていない人の方が多いのではないでしょうか。
だから、上手に書こうと思ってもうまくいかないこともあると思います。
大人になれば知っていることはふえますが、子供のころの大切なものもいっしょにわすれてしまうので、「子供らしい」「子供にしか書けない」よい文章を書けないと思います。
さらに、まるまる他の人におまかせしてしまうと、書いた感想文を他の人にも説明できないという問題も発生します!
自分で書いた方がよかった!と言うことになるかもしれません。
読書感想文をコピペするのはOK?
たしかに、こちらも手間はかかりませんが、利用するにしても上手にしないといけません。
なぜなら、ヒトの文章を丸々お借りするというのは、下手をすると「つみ(悪いこと)」になるからです。
文章も大切なその人の「作品」ですからね。
たまに、書いている本人が「自由に使って良いですよ~」というものもあるので、それを利用するのは良いですが、その場合でも、丸々写すのだけはやめておきましょう。
まず、そういうものは他の人もマネしている人がいる可能性があるので、すぐバレます。
書いてあるものを参考にするのは、大いにOK!だと私は思います。
・本の内容がよく分からなかったから、あらすじを正しく知りたい
・本のどこがおもしろいポイントなのか知りたい
・他の人は、どんな感想を持ったのか知りたい
ただし、自分の感想と他の人の感想がごちゃごちゃになって、
「自分で書いているのに、自分の文じゃないみたい…」
ということにもなりかねないので、あくまで参考くらいにしておいた方がかえってスムーズに終わる気もしますけどね。
読書感想文のコンクールで入賞狙い!?
夏休みの宿題の「読書感想文」と言えば、コンクールなどに出品する場合も多いですよね。
そんな、はっきりとした目標をもっている場合は、まず『出品するコンクールで、これまでえらばれた作品』をよく調べることから始めましょう。
というのは、ひとえに読書感想文のよさと言っても、
・本のえらび方がおもしろいか
・本のなかみを正しくとらえているか
・本のよさを正しく伝えられているか
・感想が大人にウケるか(道徳・常識)
・感想に子どもらしいよさがあるか
・インパクトがあるか(見出しや組み立てなど)
・他の人とはちがうよさがあるか
いろいろあると思いますが、コンクールをひらいている団体によって、注目したい場所はさまざまだからです。
そのポイントは、後半の『読書感想文の書き方』でもお伝えします。
まずは、自分が受賞したいコンクールでえらばれている作品や、えらぶ人(審査員)について調べてみましょう。
自分はコンクールに出品しないという人も、感想文を書き始める前に、のぞいてみるのも面白いかもしれません。
読書感想文で学びをえる方法は?
私もその意見に賛成です!
ということで、読書感想文にマジメに向き合うと成長できる!と思うことを書いていきます。
読書感想文を通して自分がわかる
本を書く人は、何か伝えたいことがあって、それが伝わればいいなとねがっていますが、どの点が心に残るのかは読んでいる人しだいです。
同じ本を同じ人が読んでも、年れいによって読み方がかわるのも読書のおもしろいところです。
「自分はなぜここが心に残ったのかな?」という気持ちをわすれずにいると、オリジナルのおもしろい文が書けます。
読書感想文で自分と世界がつながる
読書は、自分と新しい世界をつなぐ行いです。
本を読むだけで、本を書いている人の世界の見方はもちろん、自分とはちがう年れい・かんきょうのこともたくさん分かります。
まずは、「やらなければならないめんどうなこと」と思いこむ前に、そのワクワクの体験を楽しんでもらえたらと思います!
読書感想文で文をまとめる力がつく
さらに言葉を使って本のなかみを整理することで、文をまとめる力がつきます。
読書感想文では、そもそも本を読んでいない人になかみを説明しないといけないので、どうしても「人の書いたものを短くまとめてしょうかいする力(要約)」が必要です。
また、自分の気持ちを正しく伝えるためには、たくさんの言葉を上手に使える方がよいです。
最初からうまく書く必要はありません。
何度か下書きをしていくうちに、自分の中でもきれいにまとまっていくかんかくを味わえれば、成長しているあかしです!
2.【実例アリ】読書感想文の書き方・進め方は?
読書感想文を自分で(親といっしょでもOK)書くと決めた人のために、読書感想文の進め方をお伝えしていきます。
まず、大まかな流れは以下の通りです。
① お気に入りの本をえらぶ
② 本を(できたら一気に)読む
(2) 本の感想やなかみ(あらすじ)を書き出す
★『ワークシート』をつかう
③ (わすれないうちに)心に残ったことを書く
④ なぜ心に残ったのかも書いてみる
⑤ 本を読んで自分にあった変化を書いてみる
⑥ ③~⑤を説明するのに必要な話のみ書き出す
(3) 学校(コンクール)へ出す準備
⑦ つなげ方を考える
⑧ 下書き用の原稿用紙でつなげてみる
⑨ タイトル(題名)を決める
⑩ 提出用の原稿用紙にきれいに書く
(1) 読書感想文の本の読み方は?
まず、読書感想文を書くための本の選び方・読み方です。
読書感想文のやる気をきめる大切なポイントです!
① 読書感想文の本の選び方は?
まず、最初に悩むところが本のえらび方だと思いますが、これはやはり、『本人が図書館などで好きな本を借りてくる』これにつきます。
課題図書などがきめられていて、えらぶ本が少なくても、えらび方は同じです。
親が子どものためを思って、本をえらんでくれることもあると思いますが、本を読むレベルや好ききらいは人それぞれ。
親子でも違いますし、やはり、自分でえらぶのが一番な気がします。
おススメされている本は、同じ本を読むお友だちライバルも多いですしね!
それに何より、本人が乗り気でない本の読書感想文を書くほどつらいものはないでしょう。
そんな本にも対応できる方法も最後にのせたので、ぜひ見てみてください♪
読書感想文の本を図書館(図書室)で借りる理由は?
読書感想文を書くための本を図書館で借りることにしたのは、
・本のねだんを気にすることなく、好きな本をえらべる
・えらんだ本が思ったよりつまらなくても、べつの本をえらびやすい
・古い名作もたくさんおいてある
つまり、本をえらぶ時に自由にいられるためです。
ただ本を借りるだけだとよくないこともあります。
・新作や人気作は、なかったり借りられていたりすることもある。
・気になったところに線など引けない。
(ふせんはOK)
・返す日がきめられている
(借りたらすぐにはじめないと!)
しめきりがきめられているのは、集中して終わらせられるので、かえってよいかもしれませんけどね。
② 読書感想文のおすすめの読み方は『一気読み!』
なぜなら、読書感想文は、とにかく全体をざっと知るひつようがありますし、日にちをまたいでしまうと、なかみをわすれてしまうかもしれないからです。
はんたいに考えると、自分でざっと一気に読めるくらいのレベル・おもしろさの本が、読書感想文にてきしている本なのではないかと思います。
面白い本ならば、どんなに長くてもどんどん読み進められるものですからね。
とちゅうであきてしまうような本ならば、ほかの本をえらびましょう。
(2) 本の感想やなかみ(あらすじ)を書き出す方法は?
本を読み終えたら、つづいて感想と中身を自分で書き出していきます。
これらはとくに、低学年の子どもたちにムリなく読書感想文を進めてもらうのにピッタリですね!
じっさいに、わが子も、学校からもらってきたワークシートやインターネットで公開されていたワークシートを使ったので、ごしょうかいします。
ワークシートを使って感想や中身(あらすじ)をまとめよう!
ここでは、かんたんに、どんなことを『あなうめ』しているのか、書いておきます。
これだけでも、読書感想文のヒントがいっぱいあります!
① 本を読むことがすき?
② 読書かんそう文がしゅくだいに出たときの気もち
③ 本を手に入れた場所
④ 本のタイトル
2.どんなお話なの?
①② 本に出てくる人(登場人物)
③ 登場人物のせつめい
④⑤ できごととそのきっかけ
⑥ できごとのさいご
3.はじめに気になったところは?
① この本で気になったところ
② 気になったわけ
③④しゅじんこうがしたこと
⑤ わたしが思ったこと
4.つぎに気になったところは?
① ほかに気になったところ
②③ しゅじんこうがしたこととわけ
④⑤ わたしがしゅじんこうだったら
⑥ わたしにもあった同じようなこと
⑦~⑨ ⑥のせつめい
(いつ?・どこで?・何が?)
⑩ ⑥は、なぜおこったの?
⑪ このときの気もち
⑫⑬ しゅじんこうの気もちをイメージする
5.本を読みおわってわかったこと
① この本を読んだあとのわたしの気もち
② 本からわかったこと
③ 本をよんで、これからしたいこと
全部で1枚で終わらせられ、質問にこたえるかたちで自由に文で書けるのがとくちょうです。
※シートを書く前にチェックすること
☑大切な文しょうのよこに線を引く
(借りた本の時はふせんなどにしましょう)
☑感じたことや感想を先にメモする
1.本を読んで一番心にのこったのは?
① 一番、心にのこった場面
②一番、心にのこったわけ
2.本に出てくる人について
① いちばんすきな人は?
② 自分や友だちかぞくとにているところやちがうところはある?
3.本を読んで自分の生活をふりかえる
①「とても大切だな」と思ったことは?
②「とても大切だな」と思ったわけは?
★ 感想文を書くじゅんばんは?
①「はじめ」に書くこと ⇒1で書いたこと
②「なか」に書くこと ⇒2で書いたこと
③「おわり」に書くこと ⇒3で書いたこと
※ ムスメはすなおにワークシートの順番にあてはめていました。
◆ さいごに感想文のだいめいを考える。
※『○○を読んで』ではないものがおススメのようです。
※感想文を書きおわってチェックすること
☑漢字や句読点(「、」や「。」)を正しく書けているか
☑字のまちがいやぬけおちはないか
③ 本を読んで何が心に残った?言葉で書きだそう!
ここからは、ワークシートを使う上で、また、ワークシートを使わなくても、感想文を進めるのに役立つヒントを書いていこうと思います。
まず、本を読んですぐににした方がよいこと、それは『心に残ったことを何でもいいから書いておくこと』です。
本を読みかえさなくてOK!
ほんの少しでもOK!
それが、読書感想文の『きも(一番大事なところ)』になります。
④ なぜ心に残ったのか?理由も書く!
これは少しむずかしかもしれないけど、心にのこったのには、何かわけがあるはず。
それをちょっと考えてみましょう。
・登場人物(の言葉やきもちも)が自分とにていたから
・自分にも同じけいけんがあったから
・思いもよらないじょうきょうになったから
・自分がはじめて知ったできごとだったから
などなど
この『なぜ』には、本を読んで心を動かされた自分の本当の気持ちがかくされています。
⑤ 本を読んで自分に変化があった?
さらに、読書のあとに、自分の気持ちや行動まで変化したら、それは本当に大きなインパクトがあったといえますね!
もし気づいた変化があったら、それも書いておきましょう。
・こまっている人がいたら、ぼくもゆうきをもってたすけたい
・自分ひとりでできないことも、ともだちといっしょにとりくんでみたい!
・やさしくするだけじゃダメ!ぼくも大切な人にしっかり注意したい。
などなど
⑥ 自分の感想にいるあらすじのみ書く
多くの人は、読書感想文の最初に『この本はどんなお話だったのか?』を書きだそうとするのですが、これをすると、まとまりのない文になりがちです。
最初に、本の中身全体をかんたんにまとめるという考え方もありますが、とくに課題図書のあらすじであれば、だれでも同じようなことを書いていると思いますしね。
大切なことは、自分の感想を書くためにいることだけはしっかり説明すること。
そのために、あらすじを書くのは感想のあとにもってきています。
あらすじに必要なポイントだけのせておきますね。
(2) なかみは、なるべく短くカンタンにする
(3) 自分の感想に必要ないことは書かない
(4) あらすじのポイント(5W1H)をおさえる (一部でもOK)
・いつ
(きせつ・行事・朝夜などはあった方が◎)
・どこで
(場面をイメージしやすいので、あった方が◎)
・だれが
(登場人物の年・男女・せいかく・体型・洋服などめだった特ちょうは、あった方が◎)
・何をどうした (できごとの説明はいる!)
・なぜ (できごとのきっかけも、あった方が◎)
⑦・⑧ 文のつなげ方を考えてつなげる
これまで、たくさんの文のストックができたと思うので、今度は、それらの文をどんな風につなげるのかを考えていきます。
感想文のほねぐみづくりですね。
ここは子供だけでは少しむずかしいところなので、親などの大人にサポートしてもらうと、感想文が上手にまとまります。
例えば、こんな例があります。
(2) ⑥あらすじ+③一番の感想+④ ③の理由
(3) ①きっかけを(1)や(2)に加える。
(4) (1)や(2)に⑤自分の変化を加える。
もっと面白い書きだしを考えてもよいですが、基本はこの3つを使えば、ちょうどよい量になるのではないかと思います。
とくに、(3)や(4)のように、自分のエピソードをいれると、
・他の人にはマネできない感想文になる。
・自分のことなのでスラスラ書きやすい。
・本と自分のつながりが見えてくる。
などよいことがたくさんあるので、おススメです!
なお、それぞれの番号で文章のまとまり(段落)をつくっておくと、読む人が分かりやすいと思います。
(※ ③と④は、いっしょでもOK!)
下書き用の原稿用紙で文をつなげてみる
大体のつなげ方を考えたら、下書き用の原こう用紙につないだ文を書いていきます。
原こう用紙は文ぼうぐ屋さんなどでも売っていますし、なければ学校に出す用紙をコピーして使ってもよいでしょう。
あえて下書き用の原こう用紙を使う理由は、
・つなげてみて始めて、かえたいと思う場所もでてくるから。
・書きかえたい場所を自由にくわえられるから。
・字のきれいさなどを気にせず、とにかくざっと文をつなげられるから。
下書きではありますが、最後の下書きだと思ってしっかり書きます。
一度ばっと書いて、文のつなぎなどをかえたら、また書きなおすことをおススメします。
文字数のかんたんな出し方は?
そんな方で、自分か親がパソコンを使う場合は、Wordなどのソフトを使いましょう。
文をうちこむだけで、文字数が分かります。
ただし、原こう用紙のルールで、少しふえたりへったりするので、よゆうをもって文字数をかくにんしましょう。
原こう用紙での文字数は、『最後のページの後半をゴール』にめざすとよいです!
文字数が指定に合わなかったら?
せっかくまとめてきたのに、文字数が決まった数より、多い・少ない、ありますよね!
そんな時のたいさくをまとめておきます。
・あらすじをけずる
・感想+理由のセットを1つへらす
●文字数が少ないとき
・あらすじをふやす
・感想+理由のセットを1つふやす
・感想文の出だしや最後に一言加える
(ちょいたし)
やみくもに文をつけたり消したりせず、文のまとまりで、どこをふやしたりへらしたりするのかをきめると、数行くらいはカンタンに調節できます。
⑨ 読書感想文のタイトル(題名)は?
文章がまとまったら、最後にタイトルを考えます。
読んだ本のタイトル(題名)だけは、わすれず正しく書きますが、それ以外は大体自由です。
タイトルは、ふつうに『○○(本のタイトル)を読んで』でもよいのですが、こんな例もあります。
・『○○』ではじめて知ったこと
・『○○』でわたしがかわったこと
・ぼくと『○○』
などなど
⑩ 読書感想文を原稿用紙に清書する
すべて終わってからはじめて、学校に出す原こう用紙にキレイに書き写します。
これで、原こう用紙では、キレイに字を書くことに集中できます。
消しゴムを使う回数も少ないので、原こう用紙がくちゃくちゃになりにくいでしょう。
このとき、だれか大人に近くにいてもらい、少なくとも1行ずつかくにんしてもらいながらすすめることをおススメします!
さいごまで気をぬかず、しんちょうに行きましょう!
原稿用紙の使い方おさらい
原こう用紙の使い方だけ、かんたんにおさらいしておきましょう。
※学校やコンクールなどで決まったルールがある場合は、そちらを守ってください。
2行目:名前
(『みょう字と名前のあいだ』と『名前の下』をそれぞれ1マスあける)
※下から書くと、まちがいありません!
② 3行目~:文章のまとまり(段落)のはじまりは上1マスあける。
・文のまとまりがかわるときには、とちゅうでも次の行から始める。
③④ 句読点(、と。)小さい字(ゃ・っ、など)は1マス使う。
・句読点は、文のはじめにつけずに1つ前の字のマスにふくませる。
・小さい字は、文のはじめにきてもOK。
⑤ 会話文のかっこ「」の記号も1マスずつ使う。
・会話は一つ一つ、次の行から始める。
3.【実例アリ】読書感想文のハプニング・失敗例は?
ここからは、『本当にあった!?読書感想文を進めているときのハプニング!?』とその解決方法などをお伝えします。
どんな本でも読書感想文は書ける!?
そんな時こそ、オリジナル感想文が書けるチャンス!?
いがいとオモシロ感想文が書けるかもしれませんよ!
じっさいに、そうだんされたことをもとに、私なりに感想文の書き方をごていあんします!
図鑑・写真集で読書感想文は書けるか?
あらすじ:図かんのとくちょう、どんなものがしょうかいされているか、本にどんなこだわりがあるのか?
かんそう:じぶんがとくに気に入ったページについて、図かんでかんさつして分かったこと
図かんならではのオリジナルな感想が書けそうですよ!
今までと同じ本で読書感想文は書けるか?
あらすじ:ふつうどおりに。前回のをみかえしたら、短時間ですむかもしれません。
かんそう:なぜ気に入っているのか、なぜ今年も読んだのか。前回とちがうところは。なぜかわったのか。
年れいがかわれば、しぜんと見方も変わるでしょう。
ぜひ、書き終えてから前回のものと見くらべてみましょう。
そのちがいに自分で(親が)気づけていれば、それを書くとおもしろいですね。
なぜ見方がかわったのか、自分の変化まで書けたら、とてもおもしろい感想文ができると思いますよ~
【実例】文字数の不足!?文の足し方は?
下書きの時点で文字数の不足に気づいても、感想やあらすじのどちらをふやすのか、文のまとまりで考えると数行くらいの調節は後からできることは、さきほど説明しました。
では、ムスメの場合は、どのように調節したのでしょうか。
読書感想文で文字がたくさん足りない場合
まず、ムスメの感想文の組み立ては、
あらすじ(用紙1枚弱)+(感想+理由のセット2つ)+まとめ
でしたが、決まった枚数(3枚)の前半くらいの量しかありませんでした。
そこで、あらすじに加えてさらに『本のとくちょう』を加えました。
このような形で、本と自分をつなぐこともできます。
しぜんに入れるためには、できれば感想や本の大事なところ(タイトルなど)につながるものがよいですね。
読書感想文で1行追加でほしい場合
まとめが自分の生活によりすぎていたので、最後に本にもどしてあげることで、読書感想文としてまとまりがよいかなと思ったからです。
このあたりのバランスは、大人にサポートしてもらうとよいかと思います。
わが子で失敗した!?読書感想文の進め方あるある!
最後に、自分の経験から、大人(親)に向けたアドバイスも書いておこうと思います。
子どもがあらすじを正しくとらえるとは限らない!
まず最初のハードルとして、子どもが正しく本の内容をとらえるとは限りません。
感想が子供らしいのはともかく、本はある程度、正確に読めていないとまずいのでは?と自分なりのボーダーラインがあったこともあります。
自分(親)が本を読みながら自然にとらえる本の『伝えたいこと』を子どもがしっかりとらえられるとは限りません。
小学生低学年ならば、なおさらです。
ここで考える次なる手は
・本のレベルを落として再チャレンジする。
・『子供なりのとらえ方』をそのまま生かしてあげる
どちらでもできると思います。
一番やってはいけないのは、そのまま親の解釈を子どもに伝えすぎることです。
子どもが混乱します!(しました(^^;))
子どもの手が止まってしまうので、上手に子どもなりの答えを導けるようにしましょう。
あとは、これまで伝えてきたとおり、『感想やエピソードをあらすじよりも重視する』と、読書感想文の『正確さ』よりも『味わい』の方へポイントがうつるので、見ている方でもストレスを感じにくくなるかと思います。
子どもが理解できる範囲でのサポートをする
親が子供の作文をサポートするのに先回りしすぎると、子どもがついていけないことがあります。
これだと、子どももつらそうです。
そこで、
・子どもからの言葉を引き出す
・子どもにえらんでもらう
こういったコミュニケーションが大切になります。
具体的には、
「○○ちゃんだったら、どんな言葉でつなぐ?」
「○○くんなら、感想を最初と最後、どちらにもってくる?」
「『▲▲』って言葉は、ふだん自分で使う?」
特に、こちらから提案するときの言葉えらびは、難しそうな単語1つ1つ、子供に確認しながら進めました。
このように進めることで、子供が「自分で感想文を書いた!」という自信につながります。
親が子供の不完全な感想文に不安になりすぎる
これは、育児全般に言えることでもありますが、親はどこか、『子どものレベル』で自分の育児や自分自身の評価が決まると不安になってしまうところがあると思います。
そんな親御さんは、一度、同学年の他の子どもの作文を見てみるのがよいと思います。
コンクール入賞作品だと気が引けてしまう場合は、学校の授業参観で教室に掲示されているものでも読んでみましょう。
思っているほど高いレベルは求められていない、ということに気づけるはずです。
そう思ったら、子供にもっとのびのび書いてもらおう!という気になりますよ♪
4.【まとめ】読書感想文はサポートしてもらいながら自分でのびのび書く!
夏休みの読書感想文で一番大切なことは、「子どもが自分でのびのび書く!」ことなのではないでしょうか。
ときに、親のちえやワークシートなどのサポートも借りながら、自分の伝えたいことが他の人に伝わるような方法を学ぶことができたら、それが一番ですね。
みなさまが、2学期からも楽しい学校生活が送れますように(^^)
・早くラクに終わらせる方法には、モヤモヤするポイントも。
・コンクールで入賞するなら、コンクールの調査から。
・学びをえるには、親子でマジメに向き合うこと!
2.【実例アリ】読書感想文の書き方・進め方は?
・読書感想文の進め方を10ステップにわける。
・読書感想文のやる気は、本えらびがカギをにぎっている!
・おもしろくて一気に読めるくらいの本がちょうどよい。
・本のあらすじ・感想をまとめるには、ワークシートを使う!
・本を読んで心に残ったことが、感想文の「きも」になる。
・感想+理由、きっかけや成長など、自分エピソードでオリジナルの感想文になる。
・文のつなげ方は、大人のサポートをもらうと、感想文が上手にまとまる。
・下書き用の原こう用紙があると、提出用がきれいに出来上がる。
3.【実例アリ】読書感想文のハプニング・失敗例は?
・どんな本でも、読書感想文は書ける!
・途中で文字数が足りないことに気づいたときの文の足し方は?
・親が失敗しがちなサポートの仕方は?